乗客

 事故当時は夏休み中で、翌日の「お盆の入り」を控えていたこともあり、休みに入っていた人が多かった。そのため、同機には出張帰りのサラリーマンのほか、帰省客や、翌日に行われる甲子園球場での高校野球選手権大会に出場する学校の関係者、茨城県筑波郡谷田部町・新治郡桜村(現・つくば市)で開催されていた筑波科学万博や東京ディズニーランドなどからの帰宅者、海外からの観光客など多くの搭乗者があった。最終便での「積み残し」を防ぐためにも最終便1本前の同機は、ほぼ満席の状態だった。生存者は4人おり、26歳女性(日本航空の非番の客室乗務員)、34歳女性と8歳女性の母子、12歳女性であった。

 歌手の坂本九、元宝塚歌劇団娘役で女優の北原遥子、21年ぶりのリーグ優勝を目前にした阪神タイガース球団社長の中埜肇、ハウス食品社長の浦上郁夫、大阪大学教授の塚原仲晃、コピーライターで中島らもの師匠でもあった藤島克彦、大相撲の伊勢ヶ濱親方(元大関・清國)の妻子、タレントの吹田明日香の母など、著名人が多く乗り合わせていたことも大きな関心を引いた。

 元・宝塚歌劇団雪組トップスターの女優の麻実れいとタレントの明石家さんまは搭乗する予定だったが急遽搭乗便を一本早めたため、また当時フジテレビのアナウンサーだった逸見政孝は夏期休暇で大阪への帰省で搭乗する予定だったが、妻・晴恵の勧めで直前に取り消し、新幹線に変更したことから難を逃れた。当時逸見が司会を務めていた「スーパータイム」は先輩の露木茂が代行を務め、事故発生後のFNN報道特番も露木が担当した。また、有名人と同姓同名の搭乗者がいたため、テレビ局に多くの問い合わせがあった。

 事故当日のダイヤでは、18時羽田発、19時大阪着の同時刻・同区間で全日空機も飛んでおり、日航機に乗るか全日空機に乗るかで、事故に遭うか否かを分ける結果となった。また、その日その時間帯に限って、羽田空港と浜松町を結ぶモノレールが10分程度遅れたために搭乗を逃し、バスやタクシーで羽田空港に向かっていたものの渋滞に巻き込まれ搭乗できず、結果的に難を逃れた客もいた。

 また、新聞等のメディアで公表された搭乗者リストの中に名前があり、生存が絶望視されていたと思われた最中に自宅に帰宅していたり、実は乗っていなかったという人が少なくとも3名以上いた。本人名義で既に購入していた事故機の航空券を直前に金券ショップに名義を変えずにそのまま売却したり、その場で第三者にその航空券を譲渡したりしたためである。

 結果的に名義人は難を逃れたが、代わりに搭乗して犠牲になった第三者は当初搭乗者リストに載らなかったため、第三者の遺族への通達も大幅に遅れ、現場の遺体の識別作業に時間が掛かることとなった。


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